「少しでも高く売りたい」というのは、売主様の共通の心理です。実は、この心理を悪用している不動産業者がいることをご存知でしょうか?まず、金額査定は、必ず他社より後に提出します。なぜなら、自分が他社より1円でも高い金額で提示し、とにかく「専任媒介契約」を結びたいからです。こういった業者は、どうせ売れない高値で預かっているので、ろくに広告や営業をせず、2、3ヶ月経った頃、「やはりこの金額では無理です、もう少し減額しましょう」と言い出し、やっと本腰を入れて販売活動を始めます。売却依頼を得ることが最優先と考えており、早期売却など、まったく考えてくれません。高いだけの査定には注意が必要です。
大手不動産業者についても注意が必要な場合があります。社内は営業マン同士の競争やノルマが厳しい環境ですから、どうしても「売上げ重視」の販売活動を強いられます。具体的には、「売れる物件しか売らない」、「面倒くさい物件、価格の安い(手数料の少ない)物件は後回し」という心理が、現実に働きます。逆に売れそうな物件については、自分で「売り」と「買い」のお客様を見つけたい、という欲から、担当者が情報を開示しない、というのも、現実にある話です。
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